過労死 | 奈労連・一般労組支援 上田公一

上司や同僚の「いじり」で、線路に飛び込みそうになる女性たち

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上司や同僚の「いじり」で、線路に飛び込みそうになる女性たち

10/27(金) 8:00配信より引用掲載

現代ビジネス

死のうとして飛び込もうとした

 今月頭、電通の労働基準法違反事件の初公判が行われた。東京地検の強制捜査を受けて略式起訴されたことを受けたもので、争われているのはあくまでも違法残業についてだ。長時間労働は様々な弊害をもたらす。違法残業はなくなるべきだ。ただ、メンタルヘルスや過労自殺の問題を扱うときに、忘れたくないのがハラスメントに対する視点だ。職場でのいじりやハラスメントが命を奪うこともありえる。

 スカイプで、ハラスメントを受けた経験のある女性たちにインタビューをしはじめた今年5月。最初のインタビューは、以前から面識があった後輩で、メーカー勤務のアキラさんだった。一連の質問を終え、最後に、社内でセクハラホットラインに連絡を促すとか、転職を促すとか、何か具体的に脱出するための一歩を一緒に考えてからスカイプを切ろうと思って私はこう言った。

 「さて。何か、打開するためにできることはありますかね。これは質問ではなくて、一緒に考えられたらと思うんだけど……。何かアクションを起こす、声をあげるということをしたほうがいいくらい、今、辛い状況ではないですか? 

 このときまで、事の深刻さにまだ私は鈍感だったと言わざるを得ない。

 「今は元気なので」とアキラさんは笑った。「私の中で解決したから」。

 「それって解決したの……? 職場の雰囲気は変わってないんだよね? 

 「解決……全然してないんですけどね」。

 そこから出てきたのは、私の思っていた以上に深刻な事態だった。上司・同僚の態度や雰囲気は今も変わっていない。部署異動もしていない。ただ、アキラさんが「私の中で解決した」というのは、彼女側が精神的にギリギリのところまで追いつめられるような状態ではなくなった、という意味だった。

 取材した時期からさかのぼること1年、2016年の5月。メーカーで営業として働いていたアキラさんは、第3回の記事で書いたように、上司や先輩男性からの度重なる「いじり」を受けており、次第に涙が止まらなくなっていた。

 ある日、駅のホームで線路に飛び込もうとする。通りすがりの人に腕をグイッと掴まれ、「やめな、そういうの。若いんだから」と言われたという。

 「腕をつかまれてハッと我に返ったの? 

 「いや……我に返ったというかんじじゃないんですけど……そう言われて、そうだなと思ってはい、わかりましたって…」

 つまり、ぼーっとして気づいたら飛び込もうとしていたというよりは、死のうとして飛び込もうとしていたという。

 「当時、相談できた先輩が1人いたんですけど、病院に行けって言われて『病院に行って診断されて休職ってなったら、またそれで馬鹿にされるから嫌です』って言ったくらい、私、判断力落ちてたんですよ」。

 からからと笑うスカイプ越しの声。実際に目の前にいてもそうはできなかったかもしれないけれど、抱きしめられない距離にもどかしさを感じた。その腕をつかんだ誰かがいなかったら。そう思うとぞっとした。私は今アキラさんと話していないかもしれない。心底、その誰かがいてくれてよかったと思った。

 

高橋まつりさんに自らを重ねる女性達

 アキラさんの当時のTwitterやLINEを見せてもらった。

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楽しいとか辛いとか疲れたとかいう感情は、その人が積み重ねてきた人生によってどんな時どういうレベルで感じるか異なる絶対的なものだと思っているので、「お前より大変な人はたくさんいる」「俺が若い頃はもっと辛かった」と言うおじさんたちがどこで辛いの相対評価基準を会得したのか本気で知りたい(非公開Twitter)
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はあもう死にたい もうむりだー。向いてない、とか向いてないと思っちゃいけない、とか できない、とかできないのは自分のせい、とか、誰も救ってくれる人いないとか、救ってくれる人いないのは自分のせいとか人に甘えちゃいけないとかむりです。わたしはいま「いま死んだら、まったく最近の子は弱いねと思われるいやだ」の気持ちだけをモチベーションにいきてます(彼氏宛のLINE)
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暗い顔すんなって怒られたんだけど、自分がしてることが誰も喜ばせてないと感じてるのに明るい顔できない笑 (彼氏宛のLINE)
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上司の上司で尊敬してる人に「君は女性として魅力的じゃないよね、俺が魅力的だと思うのは◯◯さんとか◯◯」と言われたので資格とったらこの会社辞めようと思う(非公開Twitter)
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わたしが死んだらYさん(彼氏の名前)不幸だよね。(彼氏宛のLINE)
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 一瞬、ニュースでみた、過労自殺をした電通社員、高橋まつりさんのツイッターかと思ったほど、2人のTwitterの雰囲気は似ている。それもそのはずだった。

 「まつりさん、知り合いです。仲良くて……直前までやりとりしてましたから」

 アキラさんは、つぶやいた。

 彼女は、実は亡くなった高橋まつりさんの1歳年下の友人であった。同じ年に社会人になり、「同じような男職場で、パワハラセクハラつらいよねって」非公開のTwitterでやりとりをしていたという。

 アキラさんがホームから飛び降りそうになったのは、2016年5月。就職してから励まし合っていた高橋まつりさんとは、半年ほど連絡が取れなくなっていたころだったという。「前の年の12月にぱたっと連絡とだえて、忙しいのかな、どうしたのかなと思ってたんですよね……」。

 アキラさん自身は遠距離恋愛中だったというが、上記LINEの1週間後である6月、アキラさんの彼氏は心配してアキラさんのところに駆けつけている。そのときの彼氏宛のLINEはこうだ。「遠いところ来てくれてありがとうね。のんびり充実しててほんとよかったね。途中しょぼしょぼしててごめんね。がんばる!」。こうした存在がいなかったら、頑張れなかったかもしれない。

 8月の夏休みで少し落ち着いたというアキラさんは、同10月にまつりさんの件を報道で知った。「……それ(報道を見たこと)もあって、ああ死んじゃだめだって思いました」。今は飲み会に極力参加しないようにし、職場の人たちとは心理的距離を置くようになったという。

 本シリーズに出てくるアイリさんも、高橋まつりさんと面識があった。

 「(亡くなったことはもう少し前から知っていたが)まつりちゃんの報道を見たときが一番ショックでした。そこで初めてTwitterで書かれてることとかも知って、自分も同じようなこと書いてるんですよね。Twitterに“働くために生きてるのか、生きてるために働くのか”とか。私も危なかったな、一歩間違ってたら、って……東大卒女性、ってニュースで流れるたびに、自分のことのように感じていました」

 他にも、第1回の記事を書いて以降、私のもとには、彼女と直接面識はないものの、高橋まつりさんに自らを重ねる女性達からのメッセージが届いている。医師に「あなた飛び込みますよ」と言われたマリナさん(前回記事)もその1人だ。そのうちの何人もが言う。「問題なのは、長時間労働だけではない。むしろハラスメントのほうだと思います――」と。

 

女性特有の要因

 ハラスメント、過労死、メンタルヘルス…様々な資料を読み漁る中で、『働く女性のストレスとメンタルヘルスケア』という本に出会った。精神科医である丸山総一郎氏が編者となり、医学的観点に弁護士や企業人事の筆者も加えた良書で、企業人事は必読と感じた。

 この本によると、2012年の「労働者健康状況調査」(厚生労働省)で、「職業生活で悩みやストレスがある」と回答した女性労働者の割合は61.2%。調査開始の1982年以来、この年初めて男性(60.1%)を上回っている。

 精神障害の労災補償状況から発病の原因となった職場の出来事で、女性の割合が比較的高いのは「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた(いわゆるパワハラ)」「セクシュアル・ハラスメントを受けた」「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」という項目だ。

 この本に収録されている水野・張論文によると、特に働く女性は「業務の性質よりも職場での対人関係にストレスを感じやすく、それが精神障害発症の危険因子になる」「制度や手続き上の不公平性より、自分が組織の中で他の人と等しく公平に尊重されて扱われていない」と感じる不公平性が労働者のうつ病発症の鍵となる」という。

 これに加え、「ライフステージに応じた多様な役割を担い、多様なストレスや役割間のバランス調整に伴う負担、ライフサイクルに応じた心理的課題に同時に直面する」ことが女性ならではの要因とされている。

 男性に問題がないということが言いたいわけではない。男性のほうが長らく過労やパワハラに晒され、実際に自殺者も多い。ただ、女性特有のメンタルヘルス要因があること、そして女性のうつ病や自殺防止の対策の必要性がこの本では語られている。

 女性管理職の育成も結構。ダイバーシティ研修も結構。でも、足元で、もっとごく基本的なジェンダーについてのハラスメントがはびこっていないかについて、今一度企業は見直してほしい。

 

ジェンダーハラスメントが組織の生産性を下げる

 容姿や服装について美しさを求められ、それが相手を満足させるものでなければいじられる。それがライフイベントに対する不安につながり、精神をやられていく――。

 ただでさえ仕事と家庭の両立に悩む環境にある女性たちが、職場でも「女性だから」という理由で何らかの役割を負わされてしまう状況が日本の職場にはまだ確かにある。これはセクシャルハラスメントの範疇に収まらず、「ジェンダーハラスメント」(性役割の強要)とも呼ばれる。

 取材をする過程で、「いじる側だってちゃんと言う相手は見極めている」「本当にデキない人にお前はデキないとは言えない。いじられてるのは、認められてる証拠」という加害者、あるいは傍観者側の論理を聞くこともあった。でも、それが積もり積もって相手を破壊していたら。それは職場のコミュニケーションの潤滑油を通り越して、個人及び組織の生産性を明らかに下げる。

 「気を使ってばかりで言いたいことも言えない職場は息苦しい」という声もちらほら聞く。しかし、言うべきことが言えないのと、相手の人格や外見を否定しないことはまったく別問題だ。人を傷つけないと息苦しくなるような病理があるとしたら、それは別の方法で解決される必要があり、職場はストレス発散の場所ではない。

 日本企業とは、ある程度プレッシャーをかけながら年功序列でピラミッド型組織を作っていくために、同期を競争させ、ふるいにかけていく側面がある。社内政治もあるだろうし、多少のことは乗り越えられる人材だけ残ればいいということなのかもしれない。

 だとしても、私たちはどれだけ強くないといけないのか。そして、こうしたハラスメントは生産性をどれだけ下げているのか。今一度、ハラスメント、そしてメンタルヘルスを傷つけることの個人として組織への被害の大きさに目を向けてほしい。

 被害を受けている人には、やはり全力で逃げてほしい。私が取材した人たちの中には、休職、退職をしている人たちも多かったが、夏休みなどで職場の人間関係や社内政治を相対化して客観的に見ることができるようになり、辛い状況を脱することができたという人もいる。

 長時間労働職場では休みを取ること自体が難しいという現実があるとは思うが、何とか自分を責めたり、絶望したりすることから逃げ出してほしい。命より大事なものはない。

 *中野円佳さん「『コイツには何言ってもいい系女子』が密かに我が身を切り刻んでる件」シリーズバックナンバーはコチラ

 http://gendai.ismedia.jp/list/series/nakanomadoka

中野 円佳


過労死自殺訴訟で和解成立 会社側が過重労働を認める

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過労死自殺訴訟で和解成立 会社側が過重労働を認める

朝日放送 10/16(月) 19:30配信より引用掲載

 

システム開発会社に勤めていた男性が、うつ病を発症して自殺したのは過重労働が原因だとして遺族が訴えていた裁判で、会社側との和解が成立しました。

男性の長男は会見で、「人がひとり死んでしまっているという事実を受け止めていただいてもらって、労働時間だったり、そういうのを管理をしていただけたらと思っている」と話しました。大阪市のシステム開発会社「オービーシステム」のシステムエンジニアだった男性(当時57)は、2014年、単身赴任先の千葉県のマンションから飛び降り、死亡しました。労働基準監督署の調査で、自殺するまでの半年間に過労死ラインを上回る月120時間から170時間の残業を強いられていたことがわかり、男性は、うつ病の発症による過労死だったと認定。男性の遺族が会社と上司らに対し、およそ1億4000万円の賠償を求めて訴えを起こしていました。裁判は16日、会社側が過重労働を認め、解決金を支払うことなどで和解が成立。会社側は遺族に対して正式に謝罪するとともに、今後の再発防止を約束しています。

朝日放送


火葬を前に婚約者が指輪 NHK記者、結婚間近に過労死

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火葬を前に婚約者が指輪 NHK記者、結婚間近に過労死

10/13(金) 21:14配信より引用掲載

朝日新聞デジタル

 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和(さど・みわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、佐戸さんの両親が13日、東京都内で記者会見を開いた。


 「かけがえのない宝、生きる希望、夢、そして支えでした。娘亡き後、私の人生は百八十度変わり、心から笑える日はなくなりました」。母は娘を失った悲しみを口にした。

 「未来に平和を」という意味を名前にこめた。3人きょうだいの長女で、弟や妹の面倒をよくみる孝行娘だったという。05年にNHKに入局。鹿児島放送局での勤務を経て、10年に東京・渋谷の首都圏放送センターに異動した。亡くなった当時は東京都庁の記者クラブに在籍。5人の担当記者の中で佐戸さんが最も若く、「人間関係が希薄だ」とぼやいていたこともあったという。母は、過労死の原因の一つに「チームワークの悪さがあったと思う」と指摘した。佐戸さんは近く結婚する予定で、遺体を火葬する前、婚約者がその指に指輪をはめたという。

 渋谷労働基準監督署は、死亡前1カ月間の時間外労働(残業)を159時間と認定した。父は携帯電話や業務用のパソコンを調べたところ、残業は209時間にのぼったと指摘。「なぜ(長時間労働が)放置されていたのか理解できない。労働時間管理はきっちりやるという職制の意識、組織のルールが厳格なら未和は死なずに済んだはずだ」とNHKの労務管理を批判。「未和は記者として、自分の過労死の事実をNHKの中でしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいると信じている」と述べた。

 会見の最後、母は集まった記者に呼びかけた。「この場に未和と同業の記者の皆さんがいらっしゃる。自分のこととして考え、未和のような過労死で亡くなるということが絶対にないようにしていただきたい」(牧内昇平)

朝日新聞社


<NHK過労死>「労働時間管理しっかりやれば…」両親会見

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<NHK過労死>「労働時間管理しっかりやれば…」両親会見

10/13(金) 15:53配信より引用掲載

毎日新聞

 NHK記者の佐戸未和さん(当時31歳)が2013年に過労死した問題で、佐戸さんの両親が13日、記者会見し、「労働時間の管理をしっかりやれば、死なずに済んだはず」と訴えた。NHK側が両親に謝罪したのは、亡くなってから4年以上が経過した今年9月だったという。

 NHKによると、佐戸さんは13年7月に自宅でうっ血性心不全で亡くなり、渋谷労働基準監督署が14年5月に労災認定した。直前1カ月の時間外労働は、過労死ライン(直前1カ月100時間)を上回る159時間に達していたと認定された。【古関俊樹】


NHK会長、過労死記者の両親に直接謝罪

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NHK会長、過労死記者の両親に直接謝罪

10/6(金) 13:00配信より引用掲載

朝日新聞デジタル

 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、NHKの上田良一会長は6日午前、佐戸さんの両親宅を訪問し、謝罪した。NHKの広報によると、上田氏は再発防止に向けて局内で行っている長時間労働対策への決意を佐戸さんの両親に伝えたという。

 佐戸さんは2013年7月、うっ血性心不全を起こして都内の自宅で急死。過重労働が原因で死亡したとして、14年に労災認定された。死亡直前の1カ月間の時間外労働(残業)は150時間を超えていた。労災認定から3年以上経過しているが、籾井勝人前会長、上田氏ともにこれまで両親に謝罪しておらず、上田氏は5日の記者会見で謝罪する意向を示していた。


NHKの31歳女性記者が過労死 長時間労働で労災認定

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NHKの31歳女性記者が過労死 長時間労働で労災認定

10/4(水) 20:45配信より引用掲載

朝日新聞デジタル

 日本放送協会(NHK)の記者だった女性(当時31)が2013年7月に心不全で死亡したのは過重労働が原因だったとして、14年に渋谷労働基準監督署が労災を認定していたことが分かった。NHKが4日、発表した。ピーク時の時間外労働は月150時間を超えていた。

 職員が労災認定を受けてから3年余り、NHKは局内で起きた過労死を公表していなかった。この間、電通の過労自殺事件をはじめ、過労死問題を手厚く報道しており、公共放送としての報道姿勢が問われそうだ。

 NHKや遺族の説明によると、亡くなったのは、入局9年目だった佐戸未和(さど・みわ)さん。05年3月に一橋大法学部を卒業後、同年4月に記者職としてNHKに入局。鹿児島放送局で5年間勤めた後、10年7月から東京・渋谷の首都圏放送センターで勤務していた。

 同センターでは、主に東京都政の取材を担当。都庁の記者クラブに所属していた。亡くなる直前は、13年6月の都議選、同7月の参院選の報道にかかわった。参院選の投開票から4日後の7月25日、都内の自宅のベッドで倒れているのを親しい友人が発見した。前日の未明に帰宅した後、うっ血性心不全を起こして急死した。

 渋谷労基署によると、亡くなる直前の13年6月下旬から7月下旬まで1カ月間の時間外労働(残業)は159時間37分。5月下旬からの1カ月間も146時間57分にのぼった。労基署は都議選と参院選の取材で「深夜に及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあった」と認定。「相当の疲労の蓄積、恒常的な睡眠不足の状態であったことが推測される」とした。

 遺族は13年10月に労災を申請し、翌年4月に認められた。遺族が業務用のパソコンや携帯電話の使用履歴などを調べたところ、労基署が認定した残業(6月下旬からの1カ月で約159時間)を上回る長時間労働が判明したという。

 佐戸さんの父は「適切な労務管理が行われず、長時間労働が放置されていた。NHKは未和の死を忘れず、全社員で未和の死を受けとめ、再発防止に力を尽くしてほしい」と話している。

 NHK広報は朝日新聞の取材に対し、「当初は遺族側から公表を望まないとの意向を示されていたので、公表を控えていた。佐戸さんの死をきっかけにした働き方改革を進める上で、外部への公表が必要だと判断した」としている。(牧内昇平)

朝日新聞社


「私は三菱につぶされました」25歳社員が自殺 両親が三菱電機を提訴

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「私は三菱につぶされました」25歳社員が自殺 両親が三菱電機を提訴

9/27(水) 18:00配信より引用掲載

BuzzFeed Japan

「私は自殺をします。私は三菱につぶされました」

こう書き残し、三菱電機の新入社員男性Aさん(当時25歳)が2016年11月17日、会社の寮で命を絶った。両親は問題の究明や謝罪を求めたが、会社は遺書に記載があったいじめなどは「一切なかった」と回答した。両親は9月27日、総額1億1800万円の損害賠償を求めて、東京地裁に提訴した。【BuzzFeed Japan / 渡辺 一樹】

経緯

両親や代理人によると、Aさんは国立大学の大学院を修了し、2016年4月に三菱電機に入社した。そして6月に情報技術部ソフトウェア製造技術課に配属された。

そして、9月からはプログラミング言語のC、Fortran、Cobolを使ってソフトウェア開発の実作業を始めた。

問題は、Aさんがこの情報分野のプログラマーではなかった、ということだ。大学院での研究は、通信分野のハードウェアの技術改良についてのものだった。

Aさんは会社でプログラミング研修は受けたものの、実務で要求されるレベルは、研修内容を越えるものだった。自ら参考書を購入し、休日に勉強をしていたものの……。

Aさんは仕事についていけず、指導担当だった入社5年目のBさんら、周囲にも馬鹿にされ、絶望したと書き残している。

質問をしても「一瞬画面を見せるぐらい」でちゃんと答えてもらえない。答えられない質問をされた。そして、部署全員の前ではげしく非難された……。

Aさんはこう記している。

「参考書もそうです。誰も何もサポートしてくれないだけでなく、非難。そもそも今まで情報をやってこなかった人間にさせる仕事ではないはずです。5年10年やってる先輩上司が非難しかしないことに絶望しました」

毎朝のミーティングで担当部分を決め、プログラミングの進行状況を厳しくチェックされるような日々……。

亡くなる前日の日付がある、Aさんのノート。

「仕事が順調はうそです。指導のBは協力しない(サーバを使えるようにしない)くせに納期に遅れそうな私をぐちゃぐちゃにひはんします。ストレスで頭がおかしくなりました」

Aさんの母親(48歳)はこう語った。

「息子は、大学で6年間コツコツ努力し、研究を重ねていました。大学院修了時には、大学から表彰され、奨学金も全額返済免除になりました。自慢の息子でした」

三菱電機に就職が叶ったときには、両親、祖父母も含めてみんなで喜んだという。

「11月17日朝9時ごろ、自宅の電話が鳴り、何か胸騒ぎを感じ、電話に出ました。息子の寮の寮母さんからの電話で、息子が亡くなった、自殺したと言っているものでした。思わず叫び、わめき、泣き、気が付くと床を拳で何度も何度も叩き続けていました」

両親は何を求めているのか。

「私たちは、会社に入社してわずか8カ月あまりで、なぜ息子は命を落とすまで追い詰められたのか。その理由が知りたい。そして、二度とこのようなことが起こらないようにしてほしいという思いから、裁判に踏み切りました。会社には、これを機会にぜひ息子のことと正面から向き合ってほしいと願っています」

両親は1カ月以内にAさんの労災申請を、尼崎の労基署にする予定だという。

 

三菱電機側はいじめやパワハラを否定

一方で、三菱電機側は、両親からの連絡に対して、7月3日に回答書を出した。

そこでは、「深く哀悼の意を申し述べさせていただきます」とする一方で、「上司らはA殿に対し適切な指導をしており、不適切・不合理な指導をしていた事実はありません」とした。

どうして食い違うのか、三菱電機側は次のように回答している。

指導担当のBさんが「激しく非難した」かどうかについては、「他の課員もやりとりを見聞きしていたが、通常の業務」で、「全員の前でといった状況で特定の人を非難することはありませんでした」とした。

そのほかの点についても、次のような回答だった。

「Bは、時には強い口調で指導することもありましたが、人格否定ないしいじめの様な発言をした事実はありませんでした」

「その他所属員が、A殿を非難した事実はありませんでした」

「大学等の専門課程と異なる業務に従事することは通常のことです」

卒業アルバムに笑顔でおさまるAさん。

亡くなったのは、ここから1年も経たないうちのことだった。

Aさんの父親(56歳)はこう話した。

「息子の同僚たちと話す機会が一度あったのですが、その時に彼らは口を揃えて『寝ないで考えたけど、自殺した理由はまったく思い当たらなかった』などと話していました。そんなことがありますか。不自然です」

嶋崎量弁護士は、「極めて誠意がない回答だと思った」と語る。

「遺書を読めば、彼の心の痛みはわかるはずです。大きな期待を抱いて入社した若者が、自ら命を絶った。このことを、会社はどう受け止めているのでしょうか」

三菱電機では、入社したばかりの研究職男性が入社1年後の2014年4月に長時間労働とパワハラでうつ病になり、労災認定されている。なお、この事件の代理人も嶋崎弁護士だ。

嶋崎弁護士はこう話していた。

「会社としての労務管理、特にいじめやパワハラを生む企業風土が厳しく問われています」

三菱電機はBuzzFeed Newsの取材に対し、次のようにコメントした。

「あらためてご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆さまにお悔み申し上げます。今後、訴状を確認のうえ、真摯に対応してまいります」

最後に、もし自殺が頭をよぎったら。全国の相談窓口は自殺総合対策推進センターにまとまっている。また、いのちと暮らしの相談ナビは、悩みや条件別に相談窓口を検索することができる。

 


電通過労死「落としどころ用意されていた」元役員、実名で”最後の独白” 「現場が力を持つ独特の体質」

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電通過労死「落としどころ用意されていた」元役員、実名で”最後の独白” 「現場が力を持つ独特の体質」

9/25(月) 7:00配信より引用掲載

withnews

 新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労自殺し、労災認定されたことに端を発した電通の違法残業事件。9月22日に開かれた初公判で電通の社長は「ご本人、ご遺族の方々に改めておわび申し上げます」」と謝罪をしました。電通元常務執行役員の藤原治氏は「初めから落とし所が用意されていたとも思う」と言います。「電通の恭順の仕方は、過剰とも思えるほど」。かつて経営の中枢にいた電通元役員。”最後の独白”が訴えることとは?(朝日新聞記者・高野真吾)

【マンガ】命より大切な仕事って…30秒で泣ける漫画瓩虜郤圓描く 電通社員の過労自殺

マスコミ報道「扱い方、異常」

 ―9月22日に違法残業事件の刑事裁判が開かれ、出廷した電通の山本敏博社長は「企業のあるべき責任を果たせなかった」と話しました。社長自らが出廷する刑事裁判を古巣の電通が引き起こしたことを、どのように捉えますか。

 「ヒト1人の命を奪う事件を起こした訳ですから、電通はこれまでの姿勢を改め、今後は遵法(じゅんぽう)精神でいくのでしょう。ただ、7月下旬に発表された『労働環境改革基本計画』を見ましたが、完璧すぎ、実行すればするほど、クライアントから文句が出ないかと恐れます」

 「さらに付け加えると、この初公判も含め一連の事件に対するマスコミ報道の扱い方は、異常だったとはっきり申し上げたい。昔の広告会社は、『士農工商代理店』と三流扱いされていました。それが、経済のソフト化の流れに乗って広告会社は成長を遂げ、そのトップ企業である電通は誰もがうらやむ会社になりました。給料の高さや、一部社員の派手な振る舞いという要因もあるでしょう。良い意味でも悪い意味でも電通は目立つ、マスコミ受けする会社だということなのでしょう」

電通「恭順の仕方、過剰」

 ―将来のある新入社員が過労自殺した事実は、その背景を含め広く世間に伝える必要があると思いますが?

 「社会正義の意識で報道してきた社もあるかもしれませんが、多くのマスコミが新入社員の特性に飛びついたという側面は見逃せません。最高学府の東大卒であり、目立つ容姿の女性だったことです。また、安倍政権は『働き方改革』を目玉政策にしています。長時間労働を減らそうと議論している中、電通の行いはそれに逆行していた。電通をスケープゴート扱いにした感すらあります」

 「かたや電通の恭順の仕方は、過剰とも思えるほどでした。社員が過労自殺した他社の例からすると、今回の事件で社長の辞任などあり得ません。略式起訴され、せいぜい現場責任者の首が飛び、さほど多くない罰金で終結するケースのはずです。ですが、電通では正式な刑事裁判が開かれ、今年1月に社長が石井直さんから山本敏博さんに交代しました」

 

東京五輪控え「初めから落とし所が用意されていた」

 ―私が取材した複数の現役社員からも、藤原さんと同じようにマスコミはどうしてここまで報じるのか分からないという声を聞きます。

 「電通の仕事は、黒子です。広告を通して、クライアントを有名にしますが、自分たちにはスポットライトはあたらない。だから、騒がれることに慣れていない面があります。その上、クライアント命の客商売の会社です。電通が社長交代に乗り出したオーバーリアクションは、広告会社ならではとの感想を抱いています」

 「一方、広告業界に精通した私からすると、初めから落とし所が用意されていたとも思うのです。2020年に東京オリンピックがあるからです。東京五輪は、電通抜きにはできません。電通を追い詰めすぎ、公(おおやけ)の仕事ができなくなると、東京五輪も空中分解しかねません。厚生労働省や東京地検は、振り上げ拳での追及の手を緩めないでしょう。ですが、色々な力学のもと、『そこそこ』での手じまいがある時点で『ビルトイン』されていたはずです」

社員「優秀だけに面従腹背する」

 ―東京五輪絡みの話の真偽は私には分かりませんが、電通は自社の「働き方改革」に取り組んでいます。7月下旬には、先ほど藤原さんが話に出した「労働環境改革基本計画」を説明しました。

 「ペーパーを拝見しましたが、一読するに管理部門の『社内官僚』が、机上の理想論をまとめたに過ぎないと感じました。最初の方に、『法令遵守(じゅんしゅ)・コンプライアンスを徹底』と出てきますが、仕事の中身を変えない限りは、現場は今までのやり方を続けざるを得ない。電通の社員は優秀です。仮に管理部門が締め付けを厳しくすると、面従腹背で表面上は従うけど、こっそり抜け道を探すでしょう。そうしたことにならないか心配です」

 ―今年2月には外部識者3人を呼び「労働環境改革に関する独立監督委員会」を設け、「助言および監督、ならびに施策遂行を通じた改善実態の検証を行う」としています。

 「有名な人を呼んで格好をつけるという、広告会社らしいやり方です。自分たちでできる自信がないからでしょう。外部識者たちが、きちんと広告会社の現場の仕事を分かって助言、監督、検証をしているといいのですが…」

 

「現場が力持つ独特の企業体質」

 ―先ほどからお話の中に、「現場」という単語が頻出します。

 「私は1972年に電通に入社し、34年勤めた後、2006年に退社しました。最後の肩書は、本社の常務執行役員と電通総研の社長の兼務でした。入社時に新聞雑誌局で地方紙を担当し、15年ほど現場で経験を積みました。電通は現場が力を持っている独特の企業体質です。指導者は、その現場の働き方や思いが分かってないと、電通という会社を動かせません」

 ―藤原さんは電通を辞めた翌年の2007年に「広告会社は変われるか」(ダイヤモンド社)を出版しています。

 「本の中で、広告会社は2010年代に経営管理の抜本的な見直しを迫られると予測しました。従来型の経営管理では、ネット広告のビジネスに対応できないからです」

 「その2010年代半ばに、東大の後輩でもある若い女性が、まさにそのネット広告の部門で長時間労働を苦に自殺してしまった。近年の私は、電通OBの集まりにも一切出席せず、娑婆(しゃば)から離れ、静かに哲学書や美術書を読みふける日々を過ごしていました。しかし、今回の事件はとても他人事として放置することはできません。顔出しでインタビューを受けることは、もう最後になるでしょう。元電通幹部として、自責の念を抱えながら、私が知る電通の全てを洗いざらい『遺言』として語ります」

     ◇

藤原治(ふじわら・おさむ) 1946年、京都府生まれ。東大法学部卒、慶大大学院経営管理研究科(MBA)修了。72年に電通入社し、新聞雑誌局地方部に勤務。88年、世界平和研究所に出向。その後、電通・経営計画室長などを経て、2004年、電通総研社長兼電通・執行役員(05年、常務執行役員)に就任。06年退社。著書に「ネット時代10年後、新聞とテレビはこうなる」(朝日新聞社)、「広告会社は変われるか」(ダイヤモンド社)など。


1400人の違法残業ゼロに=東京五輪の指名停止恐れ―電通初公判で検察指摘

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1400人の違法残業ゼロに=東京五輪の指名停止恐れ―電通初公判で検察指摘

9/22(金) 18:26配信より引用掲載

時事通信

 大手広告代理店電通の違法残業事件で、東京五輪・パラリンピック関連事業の入札指名停止を恐れ、同社が無効と知らずに残業時間に関する労使協定(三六協定)の改定を繰り返していたことが22日、分かった。

 サービス残業が横行した結果にもかかわらず、約1400人いた違法残業の社員がゼロになったとするなど、ずさんな労務管理の実態も判明した。

 東京簡裁で同日に開かれた初公判の冒頭陳述で、検察側が明らかにした。

 冒頭陳述によると、電通は2014年6月に関西支社が労働基準監督署から違法残業で是正勧告を受けた。副社長ら幹部は指名停止処分などで東京五輪関連の受注機会を失う事態を懸念した。

 このため、例外的に認められる残業を25時間から50時間に増やすなど、三六協定を2回改定した。ただ、同社の労働組合は社員の過半数で組織されていないため、協定自体が本来無効だった。

 電通では社員がコンピューターに勤務時間を入力して申告するが、違法残業していた社員は14年度で毎月約1400人に達していた。

 同社は増員や業務量の見直しなど抜本的な対策を取らないまま、15年度中に違法残業をゼロとする方針を決めた。同年10月に本社では違法残業は表面上なくなったが、実際は残業代が支払われないサービス残業が繰り返されていたという。

 山本敏博社長は被告人質問で、検察官から形式的な対策だったのではないかと問われ、「その通りです」と返答。「労働時間短縮とサービス品質向上が両立しないとの思い込みが社内全体にあった。(事件後は)社員一人ひとりの残業時間を毎日管理するよう改めた」と述べた。 


電通裁判、傍聴した高橋まつりさんの母親「複雑だけど感慨深い」「虚しさもあった」

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電通裁判、傍聴した高橋まつりさんの母親「複雑だけど感慨深い」「虚しさもあった」

9/22(金) 15:38配信より引用掲載

弁護士ドットコム

高橋まつりさんの過労自殺を発端とした電通の違法残業事件で、労働基準法違反の罪に問われた同社の初公判が9月22日、東京簡裁で開かれ、即日結審した。検察は50万円を求刑した。

閉廷後、裁判を傍聴した、まつりさんの母・幸美さんが厚労省記者クラブで会見を開き、「(娘はかえって来ないので)非常に複雑だが、感慨深い心境があった」と内心を語った。

裁判には山本敏博社長が出廷し、幹部3人が過労自殺したまつりさんを含む従業員4人に、違法残業をさせたことを認め、反省とお詫びの言葉を述べた。これに対し、幸美さんは「電通は、娘が入社する前にも(労働環境改善についての)立派な計画を発表していました」「遺族としては、にわかに今日の社長の言葉を信じることはできません」と厳しい表情で語った。

記者から裁判の中で印象的な場面は、と問われた幸美さんは「電通のずさんな労働時間管理や認識の甘さ、おざなりな対応で(まつりさんが)亡くなったと検察が述べてくれたこと。気持ちを代弁してもらえた」と答えた。

一方で、裁判の争点はあくまで違法残業(労基法違反)で、過労死の責任ではなかったことについて、「虚しさもあった」と述べた。

幸美さんの代理人を務める川人博弁護士は、「東京簡裁が略式裁判ではなく公判を開いたことは、労基法違反の持つ重大性を知らしめる効果が大きかった」などと話した。

電通の山本社長も閉廷後、司法記者クラブで記者団の取材に応じ、「責任の重さを痛感した」「ご本人にもご遺族にも心からおわび申し上げます」と頭を下げた。

弁護士ドットコムニュース編集部


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