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なくせ!アルコールハラスメント

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なくせ!アルコールハラスメント


NHK Webより引用掲載  4月8日 22時05分

中村織恵記者

新入生や新入社員の歓迎会など、4月はお酒を飲む機会が増える時期です。
そこで注意しなければならないのが「アルコールハラスメント」です。
「一気飲み」などを思い浮かべる人も多いと思いますが、飲まなければならない雰囲気、いわば「暗黙の強要」も含まれます。
急性アルコール中毒などで亡くなった大学生の遺族などで作る団体によりますと、去年はこの10年で最も多い6人が亡くなり、ことしもすでに3人が亡くなっているということです。
こうした事態を受けて始まったアルコールハラスメントをなくす取り組みについて、生活情報部の中村織恵記者がお伝えします。

多量飲酒の背景に“伝統や雰囲気”

4年前、大学2年生だった男性が大学のテニスサークルの合宿中、急性アルコール中毒で亡くなりました。
男子学生の両親は息子の最期を知りたいと、一緒にいた学生たちや大学を相手に訴えを起こしました。
裁判所は「多量の飲酒に耐えることが称賛される雰囲気があり、それが心理的圧力となっていたことは容易に想像できる」と伝統や雰囲気が原因の一つだったとして和解を勧告しました。
母親は「上下関係のすごく厳しいサークルで、先輩の言うことは絶対で断れなかったのだと思います。代々続いてきた飲み方もあって、そうした伝統を先輩も壊すことができなかったと思います」と話していました。

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問題は“飲まざるをえない雰囲気”

飲酒事故を防ぐ活動を行うNPO法人ASKは、最近は一気飲みなどの強要よりも「飲まざるをえない雰囲気」を作ることが問題だと指摘しています。
ASKの今成知美代表は「イッキイッキとはやしたてて飲ませるのが強要だという意識は出てきていますが、場の雰囲気があって、そこで飲まざるをえなくなって飲んでいるということについては強要と思っていないのです。『暗黙の強要』もアルコールハラスメントだと知ってほしい」と話しています。

上級生の意識を変える

「飲まざるをえない雰囲気」を作ってしまいがちなのは上級生です。
そこで、新入生だけでなく、飲み会を開く側の上級生の意識を変えることで事故を防ごうという大学が出てきています。

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東海大学の健康科学部は、ことし初めて2年生以上の全員を対象に何がアルコールハラスメントに当たるのか教える説明会を開き、後輩の命を奪う側になりうると強調しました。
稗田里香専任講師は「飲み会にいるメンバー、一人ひとりがアルコールハラスメントを引き起こすおそれがあるということと、安全配慮の義務があるということを自覚してほしい」と学生に訴えました。
男子学生は「周りが飲んでいると飲まなければいけないという雰囲気になるので、上級生一人ひとりが飲酒の怖さや、そうした場や雰囲気を作ってはいけないことを知る必要があると思いました」と話していました。

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学生みずから飲ませない環境を

学生たちが、みずから無理な飲酒をしない、させない環境を作っていこうという取り組みも始まっています。
複数の大学の学生が加盟するダンスサークルの新入生歓迎イベントでは、入場の際に証明書で年齢をチェックし、20歳以上の人には印をつけ、印を見せなければ酒を買うことができません。
また、会場の中では「無理に飲ませない」など酒のマナーを載せたパンフレットを配りました。
そして「ノーイッキ」と書かれた紙コップを使ったり、Tシャツを着たりしてPR。
さらにサークルのメンバーが舞台の上から「お酒は20歳からです。一気飲みをしない、させない。これを守っていきます」と呼びかけました。

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新入生は「飲み方が激しいサークルが多いと聞いていましたが、このサークルではきちんと取り組んでいて、すごく安心しました」と話していました。
サークルの代表は「20歳前後という僕たちの世代が最も飲酒の事故が多いというので、僕たちから無理な飲酒をしない、させないようにしようと発信していきたい」と話していました。

断るためのグッズも

飲酒の事故をなくすには飲まなければならない雰囲気を作らないことが重要です。
しかし、もし、そうした場に遭遇してしまったらどうすればいいのでしょうか。
断るのは難しい。
そうしたときのために、大学の中には断るためのグッズを用意するところもあります。
愛媛大学や佐賀大学は、酒が飲めないことや飲みたくないことをアピールするバッジを作り、貸し出したり配ったりしています。

万が一には一人にしない

周りの人が酔いつぶれてしまった場合の対処法を覚えておくことも大切です。
NPO法人ASKによりますと、絶対に1人にせず、吐いた物で窒息しないよう横向きに寝かせ、体温が下がるのを防ぐため毛布などをかけて暖かくすることが大切だということです。
そして、大きないびきをかいて、つねっても反応がなかったり、体が冷たくなってきたりして危険と感じたら、すぐに救急車を呼んでほしいということです。

社会全体で意識改革を

亡くなった大学生の母親は「大学だけでなく、社会全体で飲酒を強要してはいけないと意識を変えてほしいと思います。社会人が意識を変えて『こんな飲み方、飲ませ方をやめよう』と声を上げれば、現役の大学生も後輩に強要しなくなると思います」と話していました。
酒を無理やり飲ませることはもちろんのこと、飲まなければならない雰囲気を作ること、そして、見て見ぬふりをすることも大きな問題です。
その場にいる人全員に責任があるのです。
飲酒の事故で亡くなる若者が後を絶ちませんが、ちょっとした心がけ、意識の変化で防ぐことができるはずです。
私たち一人ひとりが自覚し、社会全体で飲酒の事故をなくさなければならないと強く感じました。

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